クリスマスシーズンを彩る洋菓子といえば、日本では生クリームを使ったデコレーションケーキが主流ですが、ヨーロッパでは各国独自の伝統菓子が愛されています。その中でも、特にイタリアのミラノ発祥のパネトーネ（Panettone）は、その芳醇な香りとふっくらとした食感で世界中の人々に親しまれています。
パネトーネは、天然酵母（パネトーネ種）を使ってゆっくりと発酵させるため、ドライフルーツやバターの香りが豊かで、日持ちがするのも特徴です。大きなドーム型の見た目は、食卓を一気に華やかにしてくれます。
本記事では、流行の最先端を行く渋谷エリアで、本場イタリアの味や、洗練されたパネトーネを確実に手に入れられる名店を5つ厳選してご紹介します。コンビニで手に入るカジュアルなものとは一線を画す、ギフトや特別な食卓にふさわしい、本格的なパネトーネを探している方はぜひ参考にしてください。
パネトーネの基礎知識
まずは、パネトーネの名前の由来や食べる時期、シュトーレンとの違いなどをかるく紹介します。
パネトーネとは？知っておきたい由来と食べる時期
パネトーネは、イタリア・ミラノ発祥の伝統的なクリスマス菓子です。その名前の由来には、パン職人の弟子トーニが、恋人を想って作ったパン「パーネ・ディ・トーニ（トーニのパン）」に由来するというロマンチックな伝説があります。
- 特徴: ドーム型で、パネトーネ種という天然の酵母を使用して長時間かけて発酵させます。これにより、特有の芳醇な風味と、驚くほどふんわりとした口溶けの良さが生まれます。
- 食べる時期: 伝統的にクリスマスに食べられるもので、イタリアでは家族や友人とシェアするのが一般的です。
パネトーネとシュトーレンの違いは？
パネトーネは、同じくドイツ発祥のクリスマス菓子である「シュトーレン」と混同されがちですが、パネトーネには明確な違いがあります。
| 項目 | パネトーネ | シュトーレン |
| 発酵種 | パネトーネ種（天然酵母） | イースト菌など |
| 食感 | ふんわり、しっとり、パンのように軽い | ずっしり、みっちり、焼き菓子のように重い |
| 特徴 | ドライフルーツを練り込み、ドーム型に焼成 | 焼成後に大量の粉糖をまぶし、日持ちが非常に長い |
渋谷で手に入る厳選パネトーネ5選
それでは渋谷エリアで手に入る、おすすめの本格パネトーネのお店を紹介していきます！
ショコラティエが手がける芸術的なパネトーネ！ル ショコラ ドゥ アッシュ
世界的なショコラティエ辻口博啓氏が手がけるブランド。パネトーネ種を用い、フルーツやバニラを贅沢に使った本格的なパネトーネをクリスマス限定で販売することがあります。チョコレートのプロならではの上品な仕上がりが期待できます。
- 基本情報:
- 住所：東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ ShinQs 東横のれん街 B2F
- 営業時間：11:00 〜 21:00
- 公式サイト：公式サイトへのリンク
- 提供形態: テイクアウト中心（洋菓子店）
渋谷駅直結の高級ベーカリー！ル パン ドゥ ジョエル・ロブション
ジョエル・ロブションのパン専門店で、渋谷ヒカリエに店舗を構えます。フランスパンが中心ですが、クリスマス時期にはパネトーネ種を使った洗練されたパネトーネや、伝統的なクリスマスブリオッシュを販売する可能性があります。
- 基本情報:
- 住所：東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ ShinQs B2F
- 営業時間：11:00 〜 21:00
- 公式サイト：公式サイトへのリンク
- 提供形態: テイクアウト中心（ベーカリー）
欧州伝統の技術が光る専門店！ジャン・フランソワ 渋谷マークシティ店
フランスの伝統的な製法を守るベーカリー。本格的な欧州のパン技術に基づき、クリスマスシーズンには、パネトーネをはじめとするヨーロッパの季節のパンを取り扱う可能性があります。
- 基本情報:
- 住所：東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ 4F
- 営業時間：10:00〜21:00
- 公式サイト：公式サイトへのリンク
- 提供形態: テイクアウト/イートイン（ベーカリー）
クリスマス菓子を比較検討できる名店！アンリ・シャルパンティエ
ブッシュ・ド・ノエルの記事でも登場した老舗パティスリーです。パネトーネの取り扱いは通常ありませんが、クリスマスには「シュトーレン」など他のヨーロッパのクリスマス菓子を販売するため、パネトーネと食べ比べをしたい場合に立ち寄る価値があります。
- 基本情報:
- 住所：東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエShinQs東横のれん街 B2F
- 営業時間：11:00 〜 21:00
- 公式サイト：公式サイトへのリンク
- 提供形態: テイクアウト中心（パティスリー）
圧倒的な品揃えと本場の味！イータリー原宿店（EATALY）
イタリアの食文化を伝える大型マーケットです。クリスマスシーズンには、イタリア各地の有名ブランドから直輸入された本格的なパネトーネを豊富に取り揃えます。渋谷からもアクセスしやすく、様々な種類を比較検討できる最有力候補です。
- 基本情報:
- 住所：東京都渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 3F
- 営業時間：11:00～22:00（マーケット） ※要確認
- 公式サイト：公式サイトへのリンク
- 提供形態: テイクアウト中心（マーケット）
パネトーネの美味しい食べ方・保存方法
せっかく買ったパネトーネも、美味しい食べ方や保存方法を知らないと損！というわけでその方法を紹介します。
食べ方：軽く温めて香りを引き出す
パネトーネはそのまま食べても美味しいですが、電子レンジで数秒温めるか、トースターで表面を軽く焼くことで、中のバターやドライフルーツの香りが立ち、より風味豊かになります。
- アレンジ: 生クリームやマスカルポーネチーズを添えたり、軽くトーストしてジャムを塗ったりするのもおすすめです。イタリアでは、食後のデザートワインと共に楽しまれます。
保存方法：乾燥と温度に注意
パネトーネ種のおかげで日持ちはしますが、乾燥は大敵です。
- 短期保存: ラップでしっかりと包み、常温で保存します。（商品に記載されている賞味期限を確認してください）
- 長期保存: カットした後に一切れずつラップに包み、密閉容器に入れて冷凍保存が可能です。食べる際は自然解凍し、軽くトーストすると美味しくいただけます。
パネトーネ比較表（価格・形態）
| 店舗名 | 価格帯の目安 (参考) | 提供形態 |
| ル ショコラ ドゥ アッシュ | 3,000円〜4,000円 | テイクアウト中心（洋菓子店） |
| ル パン ドゥ ジョエル・ロブション | 3,000円〜4,000円 | テイクアウト中心（ベーカリー） |
| ジャン・フランソワ | 1,000円〜2,000円 | テイクアウト/イートイン（ベーカリー） |
| アンリ・シャルパンティエ | 3,000円前後（シュトーレンの場合） | テイクアウト中心（パティスリー） |
| イータリー原宿店 | 2,000円〜5,000円 | テイクアウト中心（マーケット） |
まとめ
この記事では、渋谷エリアで手に入る本格的なパネトーネと、その魅力をたっぷりとご紹介しました。パネトーネは、家族や友人との集まりを温かく彩ってくれる、クリスマスの特別なデザートです。
今年のクリスマスは、パネトーネ特有の芳醇な香りと、ふんわりとした食感で、イタリアの伝統的なクリスマスの味を体験してみてはいかがでしょうか。以上、しぶたまでした！
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